センターについてABOUT CENTER

センター長のご挨拶

福岡県肝疾患相談支援センターセンター長 井出達也

肝疾患の撲滅を目指して

久留米大学病院は平成22年に福岡県で唯一の肝疾患診療連携拠点病院の指定を受け、初代センター長の佐田通夫先生のもと全国の拠点医療機関と連携をとりながら、肝疾患に対する医療の均てん化を視野にいれた活動を開始いたしました。
佐田先生の退職に伴い、平成26年度からは新たな体制のもと福岡県下で肝疾患相談支援セミナー、肝炎医療コーディネーターセミナー、市民公開講座を行っております。また、当センターで患者さんや医療関係者の相談にのり、微力ではありますが福岡県民のお役に立てているのではないかと感じております。
C 型肝炎は、新薬が画期的に進歩し、ほぼ全員完治するようになりました。
また、B型肝炎も副作用が少なく効果も強力な新薬が認可され、ウイルスコントロールが容易になりました。今後は完治を目指す治療薬の進歩が期待されます。 一方でウイルス肝炎であることがわかっているにも関わらず、肝癌に進展するまで抗ウイルス治療が行われていない例も未だ多く見られ、患者さんや医療従事者へのさらなる啓蒙が重要となります。
また、生活習慣病や脂肪肝と肝臓癌、糖尿病と肝臓病、抗癌剤や免疫抑制剤等によるB型肝炎の悪化等々の知識の共有や連携医療の重要性がさらに増大していきます。加えて、肝癌の治療法も日々発展しています。これらの情報を素早く患者さんや医療従事者をはじめとした多くの方々へ発信することが我々の使命と考えます。
肝疾患相談支援センターは肝疾患の撲滅に向けた活動を皆様へわかりやすく行っていく所存ですので、是非お気軽にご利用いただき、またご支援をいただければ幸いです。